マンションの耐用年数の変化

マンションの耐用年数は、次第に伸びています。1970年代までは25年も持てばそれでよいと考える風潮さえあったようです。しかし、多くの人が35年程度のローンを組み、マンションを購入するなかで、25年しか使えないマンションを購入するはずがありません。そこで、大規模改修なども含めてこまめにメンテナンスをすすめることで、マンションの寿命を伸ばそうという流れが生まれたのです。もちろん、1981年の耐震性強化の建築基準法改正もあって、マンションの耐久性能が高まる流れもありました。

マンションの耐用年数が40年ほどになったのは、ここ数年の動きです。しかし、50年、60年と持つマンションとなると、あまり聞いたことがありません。高度経済成長期の1964年に建てられたマンションも、その多くが建て替えられているといいます。マンションの耐用年数を25年程度に考えていた時代なので、その多くが1981年以降に建て替えられています。実際に50年以上、経過するマンションや集合住宅がどれほど残っているかといえば、その数は少ないため、実証できるわけではありませんが、マンションの耐用年数は、様々な工夫によって伸ばすことができるのです。

マンションの長寿命化は、環境性能表示制度のなかで重要なポイントとなっており、奨励されています。マンションの耐用年数は、コンクリートの建造物の歴史を重ねていくにつれて伸びていますが、これには技術の進歩という背景もありました。マンションの劣化箇所をいち早く発見して、すぐに対処すれば、老朽化を防ぐことができます。

マンションの寿命を伸ばすには、定期的に調査・診断をすることが大切なのです。マンションのメンテナンスは、清掃や設備、エレベーターの点検などに限らないのです。建物の寿命を伸ばすための点検が必要なのです。また、マンションの外観や内装のリフォーム、リニューアルばかりにお金をかけるのではなく、コンクリート躯体の劣化状況をしっかりと把握することが大切になっています。

マンションの寿命を伸ばすには、検査結果をきちんと記録して、例えば、屋上からの雨水の侵入がみつかれば、すばやく対応することが大切です。このような対応のプロセスを記録したものがあれば、マンションの資産価値もあがり、寿命を伸ばすことができます。